
私のピアノ歴はたったの「2年」
小学生の3年、4年生の頃に近所のピアノ教室に姉と通っていました。
当時の私は、ピアノは好きだけど、自宅での練習のやり方がよくわからず「練習=つまらないもの」と思い込んでいる状態でした。
教室で指導を受けて、家に帰ってピアノ椅子に座り、さぁ練習しよう!と思っても、「どういう練習をすれば弾けるようになるんだろ?」と練習方法で悩む日々。
ネットもない時代ですし、その悩みを先生や親にうまく言語化する方法もわからず、上達もしない。
引っ越しをきっかけに教室を離れることになり、バイエルが終わる前に習い事としてのピアノはそれきりになりました。
ピアノが嫌いだったわけじゃない
ただ、転校先の小学校で、すぐに吹奏楽を始めて音楽室が身近だったことから、学校のピアノはよく弾いていました。
好きな曲を弾けたらいいよねーとはずっと思い続けていました。
45歳でピアノ再開!
そんな思いがますます強くなったのはここ1年くらいでしょうか。
iPadの鍵盤アプリを弾いては、もっと弾けるようになりたい、ピアノが欲しいという衝動が溢れて止まりません。
たぶん、ミドルエイジクライシスもあったのだと思います。笑
大人なので、少しくらいは自分にかけられるお金もある。
45歳の最終日に、ついに電子ピアノを買ってピアノを再開しました。
楽器屋さんで教わった電子ピアノの選び方
楽器屋さんに行ってみると、いくつかの電子ピアノが並んでいます。
ネットの楽器店でも電子ピアノの選び方の知識を仕入れてはいたのですが、店員さんにも聞いてみると、
「まずはたくさん弾いてみて、好きな音のピアノを探してみて下さい。細かいことはそれからご説明しますね」
と素敵な提案がありました。
電子ピアノのメーカーは、YAMAHA(ヤマハ)、KAWAI(カワイ)、CASIO(カシオ)、ROLAND(ローランド)、KORG(コルグ)などがありますが、自社でピアノを製造しているメーカーは、自社ピアノの音色を目指して電子ピアノを開発しています。
一方、非製造メーカーはスタインウェイに代表される海外の質の高いピアノの音色を参考にしているので(そうじゃないこともあるのかも)、まずは好きな音色のメーカーを見つけて、そこから価格や置き場所などを考慮して、ベストな1台を選んでみてはいかがですか?
というのがこのお店からの案内だったんです。
何も考えずに音を鳴らしてみて、私がしっくりきたのはローランドの電子ピアノでした。
私の希望は、
・予算は10万円前後
・持ち運ぶ可能性があるのでピアノ本体とスタンドは別がいい
・たくさんの音色はいらない
・鍵盤がなるべくピアノタッチがいい
くらいで、このことを楽器店に伝えると、
電子ピアノの「サンプリング音源」と「モデリング音源」、木製鍵盤と樹脂製鍵盤、「支点」の考え方、スピーカーの違いなど、電子ピアノ選びの基本的な説明をしてもらえました。
総合して、私が気に入ったのはローランドの「FP-30」でした。
電子ピアノを買ってみて、再開してわかったこと

自宅に届いたFP-30を自分で段ボール箱から出して、セッティングして音を鳴らしてみと「あー、うちにピアノがあるぅぅぅ!」と実感できて、喜びがこみあげてきました。
カラーはホワイトを選択。
検討段階では「ピアノと言ったら黒でしょ」と思っていたのですが、実物を見たらほんのりオフホワイト混じりの白が気に入ってこれにしました。
リビングの雰囲気と馴染みが良くて、ホワイトにして良かったと思っています。
電子ピアノ生活が始まってまだ2週間くらいですが、ここまでにわかったことをサクっとご紹介します!
楽譜は無料でも用意できる(もちろん合法!)

うちには楽譜もない状態だったのですが、「エリーゼのために」や、モーツァルト版「トルコ行進曲」とかは欲しい。弾いたことないけど「亡き王女のためのパヴァーヌ」は弾けるようになりたい。
他にも挑戦したいクラシック曲はたくさんある。
なんとなくChatGPTにこのことを雑談として話しかけてみると、楽譜はネットで無料で手に入れられるよ、と方法まで提示してくれました。
クラシック楽譜は著作権が切れてることが多いので、合法かつ公共的にアーカイブしてくれてる神サイトがあるのです。
私はIMSLP(Petrucci Music Library)などを使っています。
ChatGPTのおかげでスピーディかつお財布に優しく楽譜を手に入れることができました。
楽譜アプリもChatGPTにピックアップしてもらって、iPadで閲覧しています。
指が思ったより動かない、でも楽しい!
最初は、ハノン1番ですらつっかえるくらい指は動きません。
でも、ハノン1番を奏でることすら楽しいです!
ピアノの前に座って、テレレレレレレレ♪と両手で弾いていると、スーッと集中モードに入ることができます。
この感覚を客観視できて「よし、今集中できてる」と感じられるのも大人だからでしょう。
譜読みの能力も落ちている!でも大人だから大丈夫!
譜読みもできません。加線が多くなると、「えーと、ラシドレミファだから・・・ソ#!」みたいにつっかえることが多くて止まってしまいます。
大人には時間はあまりありませんが、効率良く学習する術はあります。
私は、つまづきやすいところにカタカナで音階を書くのもアリだと思います。
つっかえるところだけに書いて、スムーズに弾けるようになったら消す。こんなこともiPadならやりやすいので文明の進化に感謝です。
音に対する感性はちゃんと育っている
例えば坂本龍一さんの「energy flow(エナジーフロー)」でも、「このときの録音が好きだな」みたいな感覚、ありませんか?
今までたくさんの音楽を聴いてきた人ほど、そういう音に対する感性が育っているはず。
自分が理想とするピアノを追い求める楽しさが、新たに生まれると思います。
誰のためでもなく、自分のために無心で鍵盤に向かう時間は心が整う時間でもあるように感じています。
気長に楽しく
まだたったの2週間ですが、とにかく楽しい!
あまりのめり込むと辛さも出ちゃうので、自分のペースでゆるゆると。
ジム通いみたいに「気がついたらピアノ再開して8年目に入ってたよ♪」って言えるように楽しみます。
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